デスビキャップ&ローター交換


・・・・それはある日のことでした。いつもどうり朝に車で家を出てお店に向かっている途中に、突然エンジンルームからキュルキュルキュルキュルキュル!と、とてつもなくおぞましい音が聞こえました。

「これはイカン!ベアリングでも焼き付いてベルトが滑ったか!」と思い、路肩に車を止めておそるおそるボンネットを開けてみると・・・・どこにもベルトが滑った跡がありません。ベアリングも焼き付いていなく、音さえしなければ正常そのものです。
とりあえず耳をそばだてて音の出所を探っていくと、どうやら排気カム側に付いているデスビから音が聞こえました、と、突き止めたかと思ったらいきなり音が消えてしまいました。今までに遭遇したことのない症状です。

その後、主治医に症状を話してそのデスビをバラしてもらったのですが、軸受けが焼き付いた形跡もなく、全く正常とのことでした。原因が解らないことには手の打ちようがないので、とりあえず様子を見てみることにしました。しばらくの間は音が消えていたのですが、また時々音がするようになり、こりゃダメだと徹底的にチェックしてもらうことにしました。

主治医に預けて数日して、原因かどうかは解らないけどデスビローターに異常を発見したと連絡がありました。

左の写真は最近撮影したもので、ダメになった現物ではありませんが、左の矢印で指しているあたりが黒く焼けこげていました。それに、通常75のデスビローターは人間の力で引っ張ったくらいでは絶対にとれないくらいにがっちりくっついています。しかしながら、焼けこげていたせいか簡単に抜けました。

本来、コイルから流れてきた高圧の電気はローターを通って各プラグコードに分配されます。つまり、ローター本体はしっかり絶縁されていないといけないのですが、長年の劣化によってコイルからの電気がデスビローターの軸へ漏電したために焼けこげたとのことでした。

右の写真はデスビキャップの内側です。もはやこういう部品を使っている車そのものを見かけなくなりましたね。効率化とトラブルのタネを無くす為なのでしょうね。

さて、これも最近撮影したものですが、当時はこの中が白く粉を吹いたようになって真っ白になっていました。漏電が原因でそうなったのでしょうが、なぜ白く粉が吹くのか、よくわかりません。どなたかご存じの方はいらっしゃいますか?

当時はキャップ自体には問題はなかったので、中をきれいに掃除して再利用しています。

当時のデスビローター先端は、樹脂の部分と同様接点は黒く焦げたようになっていました。つまり明らかに失火してるんですね。ちゃんと電気が飛ばなければ、当然プラグでもちゃんと火が飛んでいないわけで、いわゆるシングルスパーク状態になっていました。

この状態はとても厄介で、乗り比べたことがある人ならすぐに解るのですが、いい状態を知らないでいると、シングルスパーク状態になっていることがわかりません。そういう私も判らなかった一人です(笑)

「他のと乗り比べてなんだかトルク感が足りない」というような不満をお持ちの方でしたら、一度デスビローター&キャップを交換してみてはいかがでしょうか?交換するときは、両方のデスビを一気にやって下さいね。


ローターを交換してキャップを清掃して、それでキュルキュル音は消えて、本来のツインスパークのパワーを発揮してくれるようになったのですが、結局「なぜそういう音が鳴るのか?」ということについては原因は解りませんでした。
部品についてですが、デスビキャップについては通常単品で入手できますが、ローターは、75だとデストリビュータ本体でしか部品がでてきません。しかし、アルファ33とか旧型スパイダーと部品は共通(33やスパイダーではローター単品で設定されている)なので、部品を注文するときは気をつけてください。

デスビキャップとローターは簡単にチェックできるところですから、時々チェックしてみてください。またエンジンルームから、ベルトが滑るような音が聞こえたら、落ち着いてボンネットを開けて音の出所をチェックしてみてください。

(2001.09.10)


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