アースイングシステム


エンジンが効率よくパワーを発揮するための条件は3つあるといわれています。一つはよい(適量の)燃料、二つ目はよい圧縮、そして3つ目はよい(強い)点火です。どれも齢を重ねることによって損耗していきますが、中でももっとも影響の大きいものは点火(電気)でしょう。
電気は金属の中を流れるのは常識ですね。実際に自動車の中で電気が流れるのは電線とボディーです。しかしながら、年月を経るにつれて電線はどんどん抵抗を持ってきます。新品の頃はきちんと流れていた電気がやがて抵抗を持ってきて、新品の時ほど電気を流さなくなってきます。古い車だと、配線の劣化が原因で漏電したり接触不良になったり、酷いものになると火災になってしまうこともあります。
その上、配線というものはコスト削減の対象になりやすく、新車の時点で設計時の電気容量いっぱいの配線しか引き回されていないことが多いのです。
アースイングシステムというのは、ただでさえ元からいっぱに近い容量で、さらに経年変化によって落ちた電気の通り道をバイパスしてやることで元の状態か、それ以上に戻してあげるものです。

↓マイナス端子から伸びる白い線がアース線です。
これを知るまでは、話しに聞けば納得できるが実際に効果のほどはどうかというと疑問符がついていました。純正のバッテリーアースがそんなに悪いのか?と思ってたんですね。しかし、前の会社の社長がそれは面白そうだと言うことで、私の75を人身御供にして試してみようということになりました(笑)
当時、75はアースイングシステムの製品ラインナップになかったので、メーカーさんにお願いして75用を作ってもらうことにしました(そのため今はレギュラーモデルとしてラインナップにのっています)。

その後しばらくして製品が出来、早速取り付ける事になりました。それまでは排気系をまるごとスーパースプリントに替えてあったり、ちょこちょこいじってはいたのですが、お金をかけたほど効果があったかといえば、?でした。ところが取り付けてみてびっくり!明らかに低回転域のトルクがぐっと増して、今までとは別の車のようです!26000円の部品でここまで変わるのか!と、ホント目から鱗でした。それからというもの、お客さんにイチオシの部品になりました。
副産物として、トルクが増したおかげでアクセルを踏む量が今まで少なくて済み、燃費も少し改善されましたね。しかし、副作用としてよくいわれる、電装系の部品の寿命が縮むといった症状は全く出ていません。それどころか、いままで点いたり点かなかったりしていたリバースランプがちゃんと点くようになったり、今までより電動ファンの回りが強くなりました(笑)
全く不思議な車ですね、イタ車って(^-^)

しかし、配線がよくなったからといって、それがそのままパフォーマンスアップになるわけではありません。当然電気が流れる上で他にボトルネックがあれば、今度はそこが電気の流れを阻害してしまうので、いくらアースを追加したところでさして意味が無くなってしまいます。つまりは、古い車にアースイングをするならば、他のボトルネック(デスビローター、デスビキャップ、プラグ、プラグコードなど)も一緒に解消したほうがよいということです。
今までに前の会社で何台かの75にアースイングを施工しましたが、きっちり電気周りに手が入った車とそうでない車では、やはり力感に差がありましたね。しかし、新しい車ならそういった電気関係の部品で、劣化してボトルネックになってしまうようなところはほとんどないと思います。

もし、その車が本来もつパフォーマンスを引き出したいのであれば、アースイングを試してみる価値は十分あると思いますよ。

(2001.05.27)


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