エンジンは空気とガソリンを混ぜてそれに点火して爆発させることで力を出しています。当然たくさんの力を出すには、効率よくよい空気をエンジンに送り込まなくてはいけません。
そうなると、ノーマルもそれはそれで非常に優れた吸気システムを持っていると思います。エンジンルームの中でも一番温度の低いであろう場所から空気を引き込んで、外の熱の影響を受けないように箱で囲っています。普通ならそれでも構わないのでしょうが、しかしここはパフォーマンスアップを狙うなら、もっと効率を追求する必要があります。
そこで考えたのが、
1.エンジンルームの外から冷たい空気をたくさん吸い込ませる。
2.入ってきた空気をなるべくたくさん、速くろ過してエンジンに送り込む。
ということです。
・冷たい外気を取り込むために
まず、車体の外のどこから空気を引き込むかを考えます。意外と知られていないことですが、車が走行中の時は、空気の圧力(正圧)が直接車体に当たっているところは車の前面だけで、他の部分(側面・天面・床面など)は負圧だけです。つまり、外の空気を車内に引き込むためには車の正面に付けるしか場所がないのです。もし仮に側面やボンネット上に空気の取り入れ口を作っても、負圧がかかって逆に空気が吸い出されてしまうので、取り入れ口を設置するときは場所を吟味しなくてはいけません。
ジュリアの1750や2000は4灯ライトなので内側2灯を潰してそこを取り入れ口にしてしまえるので、非常に効果的です。ライトの裏がすぐにサージタンクがあるので、エンジンルーム内で暖まることなく空気を引き込めます。しかし75はそうはいきません。ライトは2灯式な上に、ラジエターグリルの横にダクトを回すことも出来ません。
しかし、幸い私の75はフォグランプ無しだったので、そこにダクトを引くことにしました。
右側のフォグの穴は、そこへダクトを引き回す場所の余裕が無い上に、穴のすぐ後ろにはガソリンのキャニスタータンクがあって、穴を完全にふさいでいるので、結局左側に引き回すことにしました。
右の2枚の写真のように、ちょうど上手い具合にラジエターの横側の鉄板にいい大きさの穴が開いているので、その穴をダクトが通るように拡大します。
ダクトを通したらエンジンルーム内側のほうを、もとのエアクリーナーボックスからラジエター前を通って伸びてくるプラスチックのパイプに差し込みます。差し込むだけで十分です。長さに多少余裕があれば特にずれたり外れたりすることはないです。
下の写真は外側から見たダクトの部分です。進行方向右側はもとのフォグレス用のカバーにカーボン調のステッカーを貼ってドレスアップしてあります。で、進行方向左側にダクトを設けてあります。本当はここに金網でも張りたいところですが、今のところよっぽどでない限りゴミが侵入しないのでそのままにしてあります。バンパーへの固定は双方に1カ所穴を開けてねじで留めてあります。

さて、外の冷たい空気を取り込んだら、今度はそれをキレイにろ過してエンジンに送り込まなくてはなりません。そのために、当初は純正交換タイプのものにしようと思っていたのですが、予算の関係上たまたま安く入手したダイレクトエアクリーナーがあったので、それをつけることにしました。
しかしこれが至難の業です。まず、普通に75用として売られてるものは純正のボックスの中に入りません。ここでボックスを外してしまっては、わざわざダクトを引っ張ってきた意味がなくなってしまいます。しかし、私の持っていたもの(K&N製、適応車種不明)は、普通エアフロ側に繋ぐ穴がキノコの傘の中心に開いていますが、その穴の中心が外側にずれているために、エアクリーナーを回すことで上手くボックスの中に納めることが出来ました。
エアクリーナーボックスのふたは、もとのエアクリーナーがないときちんとふたが閉まらない構造になっているので、使い古しのノーマルのエアクリーナーからフィルター部分をそぎ落として周りのゴムと金網部分を残して、裏表を逆にして取り付けます。
裏返しにしないと、ずらしたキノコの傘が当たってしまうのですが、それでも少しあたってしまうので金網に穴を開けてキノコの傘を逃がしてあげればこれで完成です。
(2001.06.14)